普段何気なく走行している道路にも、他府県とは違う沖縄独自の道路事情があることをご存じでしょうか。
県民の間で“ゴーパチ”、“バスレーン”など、当たり前のように飛び交うワードの意味など、沖縄ならではの道路事情をまとめてみました。
主要道路はなんと言っても“ゴーパチ”!
沖縄県民や観光で訪れた方も、必ず走行すると言っても過言ではないのが、国道58号線。
昭和47年5月15日の本土復帰に伴い、琉球政府時代に沖縄の主要幹線道路であった軍道などが国道に指定されました。
県民の間では“ゴーパチ”の愛称で親しまれており、CMソングになったり、沖縄のお土産品店には標識がプリントされたグッズなども販売されていて、とてもなじみ深い存在です。
起点は意外にも鹿児島県鹿児島市内。
種子島、奄美大島を経由して沖縄本島へとつながっていて、海上航路部分も国道扱いになっていることには、驚きました。
終点は、那覇市明治橋付近で、沖縄県、沖縄総合事務局は、2020年12月25日に約10Km区間ごと、本島内18カ所に国道58号線の起終点表示板を設置しました。
ドライブで58号線を通る際に、ぜひ探してみてください。
北部から南部までつながる国道58号線は、初めて沖縄を訪れる人にも運転しやすく、那覇空港から、北谷町や読谷村、名護市など、西海岸沿いの人気の観光地を経由出来るため、多くのレンタカーをみかけます。
特に人気の北谷町は、週末になると渋滞が予想されますので、時間に余裕をもった運転をオススメします。
沖縄の道路は滑りやすい?!雨天の走行は要注意!
沖縄の道路は他府県の道路に比べると滑りやすいと言われています。
他府県で運転になれている方は、その違いを特に感じやすいのではないでしょうか。
海に囲まれている土地柄、道路も潮風の影響で塩分が道路に付着し、滑りやすくなるとも言われ、真夏の強烈な紫外線も劣化を早める要因とされています。
そして、他府県の道路との一番の違いはアスファルトの原料にあります。
通常、アスファルトに骨材として砂利や砂などを混ぜて使用していますが、沖縄では、サンゴ礁を原料とした琉球石灰(コーラルリーフロック)を使用しています。
その割合は、市町村道は100%、県道・国道は70%使われていると言われ、路面が白っぽくみえるのが特徴と言えるでしょう。
最近ではABS(アンチロック・ブレーキシステム)機能が備わっている車が増え、昔に比べるとスピンなどにより事故が減少したものの、他府県に比べると制動距離は長めに確保する必要があり、雨天の日は十分車間距離を保って運転することがベストだと言えるでしょう。
時間帯によって規制される道路がある!
車社会の沖縄では、公共交通機関の正常な運行を確保することや交通渋滞緩和を目的とした、「中央線変移」や「バスレーン規制」などが設けられています。
主に那覇市周辺道路で規制されていることが多く、馴染みがない方もいらっしゃるかと思うので、ここでは簡単にそれぞれの規制の特徴をご紹介します。
中央線変移
中央線変移とは、中央線(センターライン)を時間帯によってずらし、交通量が特に多い方向の車線を特定時間のみ増やす交通規制のことです。
中央線変移を実施している道路では、その時間帯の中央線の位置を標識と、発光鋲(道路で点滅するランプ)により表示されていますので、通行の際にはしっかり確認をしましょう。
対象区間
対象区間
・国道507号、国道330号(那覇市在国場交差点~旭町交差点)
朝のバスレーン時間帯(7:30~9:00)に、国場から旭町向けの中央線を変移させ、
国場から旭町向けを3線にし、旭町から国場向けを1線にする中央線変移規制
・県道29号線(那覇市在松川(西)交差点~安里十字路)
この区間は変則的な3車線道路のため、時間帯で中央線を変移させています。
6:00~17:30:松川(西)から安里十字路向けを2車線
17:00~6:30:安里十字路から松川(西)向けを2車線
・国道507号、国道330号(那覇市在国場交差点~旭町交差点)
朝のバスレーン時間帯(7:30~9:00)に、国場から旭町向けの中央線を変移させ、
国場から旭町向けを3線にし、旭町から国場向けを1線にする中央線変移規制
・県道29号線(那覇市在松川(西)交差点~安里十字路)
この区間は変則的な3車線道路のため、時間帯で中央線を変移させています。
6:00~17:30:松川(西)から安里十字路向けを2車線
17:00~6:30:安里十字路から松川(西)向けを2車線
バスレーン規制
バスレーン規制は、公共交通機関の正常な運行を確保し、交通の安全と円滑を図ることを目的としています。
バスレーン規制には、2通りの規制方法があり、それぞれの特徴を表にまとめてみました。
・バス専用通行帯
・バス専用道路
|
バス専用通行帯 |
バス専用道路 |
詳細 |
国道58号線のように複数車線の道路において、歩道側の第1車線のみで実施される規制 |
国際通りのような片側1車線の道路において実施される規制 |
通行できる車両 |
バス
タクシー
二輪車 |
バス
タクシー
二輪車
許可車 |
一般車両 |
第1通行帯以外を通行 |
通行不可 |
規制時間帯 朝 |
07:30~09:00 |
|
規制時間帯 夕 |
17:30~19:00 |
|
規制対象区間 朝
※国道58号線と国際通りの場合 |
国道58号線
宜野湾市伊佐➡那覇市旭橋向け |
那覇国際通り
安里三差路➡県庁向け |
規制対象区間 夕
※国道58号線と国際通りの場合 |
国道58号線
那覇市旭橋➡宜野湾市伊佐向け |
那覇国際通り
県庁➡安里三差路向け |
※県内には他にも「バス専用レーン」、「バス専用道路」規制を設置している道路があります。
対象区間には必ず標識などが設置されていますので、普段通り慣れていない道路を走行する場合は、細心の注意が必要です。
朝の交通状況確認はラジオが便利
通勤、通学で毎朝使うルートは、ほぼ決まっていることが一般的です。
通りなれたルートだと、何時に家を出て、ココを何時ごろに通過出来れば間に合う…なんて逆算している人も多いのではないでしょうか。
そんな通いなれたルートでも、毎日順調に走行できることが約束されているわけではなく、突然の渋滞、事故など、予期せぬトラブルが発生する可能性もあります。
そんな時に活用してほしいのが、日本道路交通情報センターのラジオ放送です。
毎日ほぼ定刻に、県内の道路の様子や事故の情報などを伝えています。
我が家は毎朝ラジオをかけているので、「●●交差点で自動車同士の事故が発生、約2Kmの渋滞」などのリアルタイムな情報から、「午前9時から不発弾処理のため通行止めになります」など、これからの交通規制の情報などを伝えてくれるので、日本道路交通情報センターの情報にとても助けられています。
高速道路で事故が発生した場合、2〜5Kmの渋滞が発生しているニュースもよく耳にするので、その情報を知らずに高速道路に向かってしまっていたらと考えるとゾッとします。
交通情報は、朝のみならず、夕方などの渋滞が多い時間帯にも放送されています。
日本道路交通情報センターのホームページにて放送時間が確認出来ますので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
いかがでしょうか。
普段何気なく利用している道路も、沖縄ならではの特徴や歴史背景がみえてきました。
「中央線変移」や「バスレーン規制」などは、事前に知っておくと、心構えができ安全運転にもつながりますよね。
これからの季節、ライフスタイルの変化とともに、今まで通らなかった道を利用する人も多いはずです。知らない土地では、より一層の安全運転を心がけましょう。
ポチバイについて
ポチバイは、沖縄に特化した中古車の個人間売買サービスです。
車は、買いたい人は安く買いたいですよね。売りたい人は少しでも高く売りたいものだと思います。
従来、市場に出回るまでにディーラーなど経由し、市場にでてきますが、ポチバイでは専任の査定士が売りたい人の車を査定します。
そして、専門査定士が仲介に入り適正に売買成立まで導きますので、「安く買う!」「高く売る!」が実現できています。
是非、沖縄でのカーライフを素敵に最高に楽しんでくださいね。
― 沖縄、個人間売買といえばポチバイー